過去10年の傾向はこちら


《プロキオンS》

阪神ダ1400m


登録は22頭で6頭が除外予定。


以下、各馬展望です。

【地方馬】
・ サイタスリーレッド
3月の千葉Sで13着の後に大井に移籍。前走はさきたま杯で9着だった。2018年のカペラSで2着した事もある馬なのだが、昨年の夏以降は大幅にパフォーマンスを落としており、このメンバーでは厳しそうだ。

【出走馬決定賞金順】
・ ヤマニンアンプリメ 56牝
昨年のJBCレディスクラシックの勝ち馬。前走は4月の東京スプリントで、2番人気に推されたものの8着に敗れた。JRAのレースを走るのは昨年2月の大和S以来。京都1200で3勝クラス・OPを連勝しているが、阪神1400は3勝クラスで2着に敗れており、芝スタートは相対的にマイナスに感じられる。また今回は56kgと、前走と同じく重い斤量が不安材料。JBCレディスクラシックでは55kgで高いパフォーマンスを見せているが、今回は牡馬相手なので簡単には行かないだろう。

・ サンライズノヴァ 59
今年はフェブラリーSで3着から前走のかしわ記念で3着。昨年のマイルCS南部杯を勝っているので今回は59kgでの出走となる。59kgは武蔵野Sで経験し5着に敗れているが、無理に先行したことが祟ったのが大きいと考えられるので、今回は対応出来て良いと思う。前走の3着は物足りないが、スローでポジション差が響いたので仕方ない面はある。このレースは昨年57kgで4着、追い込んだが間に合わなかった。阪神の経験はほとんど無く、スムーズに脚を伸ばせるのだろうか、という懸念は小さくない。

・ サクセスエナジー 57
地方交流を3勝に中央のOPを3勝。ここ2走は59,58kgと斤量を積まれて前から押し切る強い競馬を見せており、充実期に入っている。グレード別定なので57kgで出られるのはありがたく、Aでも61kgを背負わされてしまう別定戦にはもう出られないので重賞で頑張るしか無い。プロキオンSは2018,2019と馬券になっていないが、今年は実績のある阪神1400で行われるのでチャンスは大きいだろう。

・ ラプタス 57
黒船賞、かきつばた記念と地方交流重賞を2連勝中。ここ2走はいずれも2着に3馬身差を付けている。未勝利から3勝クラスまでもダートに替わってから4連勝で一気にOPまで昇級してきたが、OP初戦のバレンタインSでは8着に敗れた。隣の馬がいきなり落馬した影響もあっただろうが、序盤のペースが速くそこで脚を使ってしまったのも要因としてあるだろう。阪神自体は1勝クラスを好タイムで勝ち上がっており(2着馬はOPで馬券になったヒラソール)、3勝クラスのように逃げなくても競馬が出来るので、出来れば競られない外目の枠が欲しい。

・ スマートダンディー
OPの3勝は全て阪神1400、2走前は58kgで完勝している。前走の天保山Sでは6着に終わったが、59kgでポジション取りに苦労していた印象。56kgになってスムーズに運べれば前進出来ると思う。状態によってはそこそこやれても。

・ エアスピネル
芝のG1で何度も馬券になっている馬だが、昨年は函館記念の1走しか使えずしかも大敗を喫した。今年で7歳というのもあるが、順調に使えていないので調整もままならないのだろう。今回は1年近くの間隔が空いて、初めてのダート出走となりそう。脚元の都合でダートを選んでいるのだろうか。能力を出せる状態にあるとはあまり思えないが。

・ ワンダーリーデル 57
今年のフェブラリーSでは人気薄ながら4着と健闘。前走の黒船賞では人気に推されたが5着に敗れた。脚を溜めて差す事で結果を出してきたので、力の要る小回りは合わなかっただろうが、右回りも良くないのかなと。東京での良績が目立つが、阪神は2年前に天保山Sに出走し5着に敗れている。

・ トップウイナー
2,3勝クラスを連勝し、前走はOP初戦の欅Sで連勝を3に伸ばした。番手から抜かせなかったが、ミッキーワイルドとは2kgの差があった。阪神は2勝クラス以上で走っておらず、1勝クラスでも勝てていない(少なくともラプタスには完敗だった)のは不安材料。

・ レッドルゼル
OP昇級戦のコーラルSで1番人気に推されてきっちり勝ち切り、前走の天保山Sでは57kgを背負って2着。コーラルSではサクセスエナジーに先着したが、今回は2.5kg差が1kg差に縮まるので、計算の上では逆転されてしまいそう。また前走は出負けして届かないという競馬になっており、スタートへの不安はある。本質的にはダートスタートがベターな気もするが、堅実なので簡単には軽視出来ない存在。

・ ダノンフェイス
今年はすばるSを勝って以降の4走で4,9,9,5着。馬場が速くなりペースが上がると差しが効かなくなる傾向で、1400ならダートスタートがベターだろう。このメンバーでペースが落ち着くのを期待するのは難しい。

・ ミッキーワイルド
昨年のこのレースの2着。その後霜月Sを勝って根岸Sで1番人気に推されるも11着と大敗、フェブラリーSでも16着と敗れた。その後京葉Sでは8着だったが、前走の欅Sでは上がり最速の脚を使って2着。58kgだった事もあり、去年の夏同様にパフォーマンスを上げてきたのかなと思える。ただし阪神ダートへの適性は未知。

・ デュープロセス 57
昨年のユニコーンSで2着してからは古馬混合で今ひとつ結果が出なかったものの、兵庫GTで勝利。しかし前走の黒船賞では10着と大敗した。ユニコーンSではハイペースの中で末脚を使っており、芝スタートの1400はフィットするかもしれない。前走であまりにも負け過ぎなのは気になるが・・・

・ ブルベアイリーデ
2走前にオアシスSを勝利し、前走のさきたま杯では4着だった。良績が東京に集中しているのは気になるところで、良馬場で流れに乗って運ぼうとすると末脚が使えなくなっているようだ。雨が降ってくれればマシになるかもしれないが、芝スタートはマイナスに働きそう。

・ カフジテイク
2017年にはフェブラリーSで1番人気に推されて3着、プロキオンSでも2着に入っているが、2018年の根岸Sでの3着を最後に馬券圏内から遠ざかっている。5,6歳の頃は出遅れを末脚でカバーできていたが、近走はある程度脚を使ってもリカバーできない位置になってしまっており、パフォーマンスを落としている。前走の根岸Sでは10着だったが上位との差はそれほど大きくなく、ワンダーリーデルなどとの比較で考えれば悪くない競馬だった。ただし東京がベストな印象があり、阪神へのコース替わりはプラスにはならない。

-----以下は抽選対象(1/2)-----
・ サトノファンタシー
霜月Sを勝ったがその後は3走して全て2桁着順。昨年の3月を最後に休養しており、今回は16ヶ月ぶりとなる。かつてポラリスSを完勝した事があるが、今回は流石に休養明けの影響が大きそうだ。

・ スマートアヴァロン
OPで2,3着を繰り返している馬、というイメージだったが、前走は初となる重賞に出走し、人気薄ながら根岸Sで3着に入った。阪神1400の適性はあるだろうし、58kgでOPを好走できるくらいなので力はあるのだろう。上手く差して来られれば。

-----除外対象-----
・ アードラー
・ ヒラソール
・ デザートストーム
・ ハッピーアワー