関屋記念
新潟芝1600m 別定G3

サマーマイルシリーズの一戦。

私が参考にしている、
・当該レースでのデータ(位置取り、人気、枠順など)
・前走データ(位置取り、人気、枠順など)
・ラップの傾向
を過去10年についてまとめています。
これを見ながら展望を書いています。



・当該レースでのデータ
1-1

1番人気は10年で3-2-2-3、3番人気以内では13/30。2,3番人気の成績は今一つだが、4-6人気が12/30を占めており、勝ち馬はマルターズアポジーを除いて4人気以内である。2桁人気の好走もゼロで、夏の重賞としては比較的落ち着いた決着の傾向があるレース。
4角2桁番手は8頭。新潟は直線が長いが、追い込みがバンバン決まっている訳ではない。前+追い込み1頭というような決着も少なくなく、脚質で絞れる展開にはなりづらいのだろう。4角先頭は4頭が好走しており、前からでも残れる。好走馬の上がりは22/30が33秒台以下で、上がりが必要なレースであるのは確か。
2桁馬番は16/30で外が優勢。勝ち馬も7頭が2桁馬番である。
3歳が3頭、4歳が7頭と若い馬の占める割合は高くない。5歳が13頭で中心であり、6歳以上も7頭とそれなりの存在感。牝馬の好走は10頭。


・前走データ
1-2

前走馬券圏内は12/30。
前走G1が6頭。古馬G1は安田記念2頭にVMとマイルCSが1頭で、前走はそれぞれ4,10着と6着,5着。4頭は全て関屋記念で1番人気に推された。NHKマイルからの2頭は前走5,6着で、プリモシーンは関屋記念1番人気だがヤングマンパワーは穴となった。
その他の重賞は16頭。中京記念が10頭と多く、前走は1-0-0-9と凡走していた馬ばかり。6着以下も5頭含まれているが、これらの馬を含めて前走では全て5番人気以内に推されていた。エプソムCは4頭で、前走は2,3,4,6着。前走は4番人気以内で、関屋記念でも4番人気以内。その他は鳴尾記念2着と七夕賞11着で、この2頭はいずれもやや人気薄に。
OPから3頭。前走は1-3着だが、関屋記念でそれほど人気になった訳では無かった。2014年以降は好走馬が出ていない。
条件戦からは5頭。4頭は準OPを勝ってきた馬で、前走は1-4人気から関屋記念でも2-4番人気に推された。4頭とも前走より斤量が減っていた。サトノフローラは3歳1勝クラス勝ちから。


・ラップタイム
1-3
1-4
図の棒グラフは各ハロンにおけるラップの標準偏差、右ラベルに対応
青線は良馬場のみの平均

前後半に分けると46.5-45.8とやや後傾バランス。
昨年は雨の影響が残る中で前が伸ばしたためにラストの消耗度の高いレースとなったが、基本的には新潟らしくラスト400-200で速いラップを刻む。以前はこの区間で一気に加速するパターンが多かったが、近年はコーナーから早めにペースを上げて前が押し切りを図るパターンが増えてきている。
それでも直線では11秒前後を刻み、レースラップの上がりも34.3と速いため、直線で脚を使えないと厳しいのは確か。ただし後ろからの追い込みはイメージほど決まらないので注意。前が止まって追い込むのではなく、自分で速いラップを持続する事が出来る馬でないと差してこられない。