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《関屋記念》

新潟芝1600m


登録は19頭で1頭が除外予定。



勝ったレースのグレードではなく、収得賞金での別定戦。5000万円から1kg増なので、G1に出走できるレベルの賞金でなければ斤量増にはならないレース。準OPを勝ってG3を勝ってもまだ大丈夫。
例えばソングラインは3700万、カラテは4350万、パクスアメリカーナは4900万なのでセーフ。

以下、各馬展望です。

・ ソングライン
NHKマイルCの2着馬。桜花賞は展開を考えれば見た目以上に大きな不利を受けており、前走の好走は実力通りと考えて良いはず。3歳牝馬は51kgで出走できる事もあり、まともに仕上がっていればまず勝ち負けのパフォーマンスをしている。能力だけなら対抗以上は打たなければならない馬であり、調教や当日の気配を見ての判断がメインとなるべき馬である。

・ カラテ
東京新聞杯の勝ち馬。前走は安田記念で13着と大敗したが、状態が明らかに万全でなかったので度外視で良いだろう。東京新聞杯の内容は良いが、上がりの速い展開では高いレベルでどうなのか、という懸念がまだ残っている。今回はどのような状態で出てくるのだろうか。

・ サトノアーサー 57
昨年のこのレースの勝ち馬。しかしその後は富士S、京都金杯、東京新聞杯と走って全て8着以下。馬体重の増減もあり、状態が良くなかったのだろうか、今回は間隔を空けての出走となる。前走も最後まで脚は使っておりそこまで酷い内容ではないのだが、今年は57kgである事を考えると、休みが良い方向に作用していないとやや苦しいかなと感じる。加えて展開待ちになる馬でもある。

・ アンドラステ 55牝
昨年の3着馬。前走の中京記念で重賞6走目にしてようやく初制覇。前走騎乗した川田騎手はファルコニアに乗るため小倉へ、今回は岩田望希騎手に戻る。昨年の3着は勝ち馬と比較すればやや劣る内容であり、乗り替わりも明らかにマイナスなので、人気になるなら買いたくない馬となる。

・ プールヴィル
今年は阪神牝馬S4着から前走のヴィクトリアマイルで17着。ある程度前に行きたい馬だがスタート後に躓いて後方から、自分のリズムで走れずチグハグな競馬になってしまった。オーロC、阪神牝馬Sとそれまでに比べて終盤に脚を伸ばせるようになっており、上手く噛み合えばどこかで穴を開けそうな馬だと思っている。状態次第で。

・ クリスティ
六甲Sを制して臨んだヴィクトリアマイルでは10着。前走は内からハナに立ちスローに落とせたが粘れず。最後に止まったと言うよりは末脚が足りなかったという印象であるが、上がり34秒台中盤がやっととなると新潟ではなかなかに難しいのではないかと感じる。

・ マイスタイル 57
2年前のスワンS3着以降、馬券圏内から遠ざかっている。今年のダービー卿CTは逃げて小差であり、57kgを考えると悪くない競馬なのだが、前走は新潟大賞典で暴走逃げからの大敗で、次にも悪い影響のありそうな内容だった。脚が溜まるとはあまり思えないので、新潟は辛いかなと…

・ ロータスランド
3連勝で米子Sを勝って、前走の中京記念は5着。番手から進めたが終盤に脚を使う事が出来なかったのはやや物足りなかった。1周コースよりコーナー2つがベターという可能性は高いと感じるが、重賞で好走と考えると、これまで見せているパフォーマンスからはそれほど強気にはなれない。

・ シャドウディーヴァ
今年は東京新聞杯3着から中山牝馬Sで5着、少し間を空けて前走のマーメイドSで3着。左回り、特に東京がベストな条件だろうし、新潟も合いそうなイメージを持たれそうだが、東京新聞杯の好走2回は比較的仕掛けの早めのレースで差しており、直線で速いラップや加速を問われていた訳ではない。阪神や札幌での好走を考えても、新潟の直線で加速する展開になると実はあまり合わなかった、というパターンはあり得るのかなと。

・ パクスアメリカーナ
2年前の京都金杯を勝ってマイラーズCで3着、マイル路線での飛躍を期待されたが、左第3中手骨の骨折が判明し休養。その後は昨年のマイラーズCで復帰するという話が出たこともあったがいつの間にか消え、結局2年以上のブランクが空いてしまった。まずは状態がどうかだろう。

・ ベストアクター
今年は1年ぶりの出走となった阪急杯で16着に敗れたのみで、今回はそれ以来の出走となる。そもそも順調さを欠いてしまっており、条件云々の前に調整が上手く行っていないのだろうと感じさせる。

・ グランデマーレ
阪神のマイル戦を2勝クラス、準OPと連勝してOP入り。今回は3ヶ月半の間を空けて、昇級戦としてこのレースを選んできた。2勝クラス勝ちは3馬身差に加えて時計も優秀であり、パフォーマンス的には面白いモノを見せているのだが、東京・中京と左回りで凡走しているのが気に掛かる。

・ ミラアイトーン
谷川岳S3着から前走のエプソムCでは15着と大敗したが、スタートで失敗したのが全てだったと言える。ニューイヤーSはハイレベル戦であり、57kgで3着は評価すべき。上がりが速くなってしまうと苦しいので展開の助けは必要だろうが、昨年もこのレースで5着に入っているように、何かあれば食い込んでくるだけの力はある。

・ アトミックフォース
東風Sからの近4走は4,5,3,5着と堅実。前走はエプソムCで、番手から見せ場を作ったものの差し追い込み勢に飲み込まれた。前走は締まった流れに4角からの仕掛けで前にとって相当に厳しい展開であり、その中で前の馬として最先着なので評価出来る内容ではある。ただし、持ち時計的にマイルは若干忙しいかなという印象で、スローバランスかつ仕掛けを待てる状況が欲しいタイプ。新潟の直線で加速するパターンはフィットしても良いと思うので、後はペースに乗れるかどうか。ダイワキャグニーと特性が似た馬だと思っている。

・ ラセット
六甲Sで2着と好走したものの、その後マイラーズCで11着から前走の米子Sで8着。出負けしてしまう馬なので追い込みに回るのは避けられず、どうしても展開待ちになってしまう。逆に言えば追い込みが台頭する流れにさえなればチャンスがあると言えるくらいの力は持っているので、割り切れる要素があるなら買う事はあり得ても良い。

・ ハッピーアワー
今年は5戦して最高7着。とにかくスタートが甘く、後方からの競馬で何とか出来るだけの末脚を使う事も近走は出来ていない。スタートの悪さを誤魔化そうと距離を延ばしたら末脚も無くなった、という風にしか見えないのだが、どうするのが正解なのだろうか。小倉記念にも登録があるが、どちらに出走するのだろう。

・ ウインイクシード
前走は関越Sで2着。基本的に中山や福島など小回りで好走するタイプなので、前走は上がりが速いと言ってもそのレベルには懐疑的になるべきなのかもしれない。条件的には小倉記念の方が合いそうだが、そもそも関西圏で走ったことすらない馬なので、長距離輸送は厳しいのだろう。

・ ブランノワール
今年は京都牝馬Sで3着に好走。その後は阪神牝馬Sで8着から、前走の安土城Sで4着だった。前走は時計的に優秀で、後方から上がり最速の脚を使っているというのも距離延長で前進しそうな内容。ただ、この馬は仕掛けが早く前が止まり気味なレースで最後に差し込んでくるタイプに思え、ポジションと脚の使い所のバランスに案外苦心するタイプではないかと感じるので、1400で差しの決まる展開が向いているような気もする。直線で加速する展開になった場合の新潟は合わない気がする。

-----以下は除外対象-----
・ ソッサスブレイ
 


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